謙虚なスター


私は彼の言った言葉をよく深読みする。彼は同情されるのが嫌いと言っていた。でも今だけ同情と言う名の想いをここに書かせて欲しい。


某番組で彼は"自分が東京ドームでライブができる人間だとは思わない気がする""自信がない"と言っていた。

薄々気づいていた。いや、結構前から気づいていた。彼の笑顔の裏には何処か迷っているような顔が潜んでいることを。私自身も人前ではずっと笑った顔だけを晒すようにしている。だからなんとなくわかった。彼のことを誰よりも分かっていたい自分が居たからそう思っていたのかもしれない。

彼は周りのスターと違って威張ることも無い、凄く謙虚なスター。そんなに謙虚じゃなくてもいいのに、もっと自信持っていいんだよ、って何回も思った。でもその謙虚さが彼らしいなと思っている。そんな謙虚な彼に私はどうやって自信をつけさせてあげればいいのか。

彼のファンは決して多いとは言えない。私でも分かる。それが彼が1番に自信がない理由になっているんだろうなって思う。多分彼だけでは無いだろうけどファンを数でしか認識していない様な気がする。

だから私はどうするべきかと考えたけれど上記に書いたことが頭の中でグルグル回って何にも思いつかなかった。あたしにはなにも出来ないかもしれない。ファンレターを書くのが1番の方法だと知ってはいるけど私はそうゆう好きではないから。ファンレターを書けない。そんな悔しさで学校へ行く道の途中で涙が溢れてしまった。同時にイヤホンから流れてくる彼の声がとても力強くて彼のことがより一層愛おしく感じた。


昔から彼はかなりの苦労をしてきている。だからそんな困難振り切っていけるよ、と言ったツイートを見た。そんなの知っているけど、そう信じたいけど、彼は多分そんなに強くない。この人だから大丈夫だとか大丈夫じゃないとかいった固定観念はあまり好きではない。


自信がないと彼は言っているけどステージに登場し、笑顔を見せてくれる。歌ったり踊ったり大喜利の内容を一生懸命考えている姿は本当にカッコいい。そんな姿に私はどうしようもなく嬉しくなってトキメキを隠しきれない。自信はないかもしれないけど貴方は知らないかもしれないけど全世界の貴方のファンの人達は私は貴方によってお姫様へと変身している事、分かってほしい。そんな魔法をかけられる貴方は本物のスターだと私は思うよ。

彼に自信がつく日がいつか訪れればいい。

彼にかけられた魔法は一生解けないまま。